lundi 5 avril 2010

パリのアール・ヌヴォー:その7

こちらがと〜にかく遊び心いっぱいのギマール作品。
向かいから見ても、ちょっと風変わりなのは見て取れるでしょう? ガウディほど飛びぬけて他と異なるデザインにこそ、遠目には分からないかもしれないけれど。
ここは一時間位ウロウロと家の周りで丹念に各所細部を観察しても飽き足らない場所。

こちらへ辿り着く前に大人しいデザインのお宅もあるのですが、前回までちょっと控えめな景観が続いたので、道順を飛ばして先に掲載します。


このお宅、道から見えるファサードもさることながら、その脇のVoie privee、プライベートな道とでも訳しましょうか、通常住民か、各家に用事がある人しか入っちゃいけない道に入ってこそなお興味深いんです。


上の写真左下がその、「よその人は入っちゃいけない道」です。
だからといってそんなことで引っ込む私じゃないので、胸の内で「こういうお家を住民だけで独占するなんてもってのほか。誰かに注意されたらしょうがないけど、住民だって寛大に決まってる」と決めてかかって、迷うことなく入り込みました。

その写真もありますが、まずはちゃんとルールを守って道からの眺め。


「はじめは大人しく景観にあわせた無難な建築をして下積みし、名が売れたらキテレツなこともできるようになったんじゃないの?」と思うことなかれ。
実は、先に掲載・・・しようと思いながら後回しにしたもの含め、同じフォンテーヌ通りのお家や先に紹介したものよりも、こちらの方が建築年が古いんです。
1894から1898年築。

よくよく見ると、ガウディもニンマリしそうなデザインが施されているんですよ。
それら後日掲載します。

今でこそギマールの代表作の一つとして大事にされているこのLe Castel Beranger(ル・キャステル・ベロンジェ):ベランジェ邸、建築当時は「デロンジェ(Deranger、通常は「邪魔する」だけれど過去分詞だと頭がおかしいという意味もある語)」なんてバッシングを受けたとか。

見所たっぷりの「ベランジェ邸」、今後数日続きます。

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