lundi 5 avril 2010

パリのアール・ヌヴォー:その8

今じゃメール送受信に不可欠な「アットマーク:@」って、実はこれがモデルでギマール作だってご存知でした?


こちらがその前の段階の試作品で、


次は「R」ヴァージョン。


なぁんて、TOMATOの戯言を鵜呑みにしちゃいけません!!

でも、なんだかそうあってもおかしくなさそうな感じじゃありません?
Rに見えるので、「もしや左からBERANGERって書いてあるんじゃ!?」とエキサイトして歩道の地面すれすれを丹念に目で追ってみたのだけれど・・・
残念。 全然そんなことはなし。

しかし、だったら何故コピーペーストして同じパターンを施さず、違うデザインにしたのやら?
不可解だわ。
当時は手作りだったので、自由自在に1つずつ丁寧に違うデザインを楽しめたからなのでしょうね。

上、冒頭は進入禁止の私道に入って右手の、公道に面した入り口とは別にある入り口の門。 2、3枚目は公道に面したファサード側にある、地下の通風口か明かり取りのいずれかの侵入者よけの柵。


相変わらずマンホールなど写していますが、この私道に入った側からの眺めがまた最高!
次回はその概要、そして細部を追って行きます。

パリのアール・ヌヴォー:その7

こちらがと〜にかく遊び心いっぱいのギマール作品。
向かいから見ても、ちょっと風変わりなのは見て取れるでしょう? ガウディほど飛びぬけて他と異なるデザインにこそ、遠目には分からないかもしれないけれど。
ここは一時間位ウロウロと家の周りで丹念に各所細部を観察しても飽き足らない場所。

こちらへ辿り着く前に大人しいデザインのお宅もあるのですが、前回までちょっと控えめな景観が続いたので、道順を飛ばして先に掲載します。


このお宅、道から見えるファサードもさることながら、その脇のVoie privee、プライベートな道とでも訳しましょうか、通常住民か、各家に用事がある人しか入っちゃいけない道に入ってこそなお興味深いんです。


上の写真左下がその、「よその人は入っちゃいけない道」です。
だからといってそんなことで引っ込む私じゃないので、胸の内で「こういうお家を住民だけで独占するなんてもってのほか。誰かに注意されたらしょうがないけど、住民だって寛大に決まってる」と決めてかかって、迷うことなく入り込みました。

その写真もありますが、まずはちゃんとルールを守って道からの眺め。


「はじめは大人しく景観にあわせた無難な建築をして下積みし、名が売れたらキテレツなこともできるようになったんじゃないの?」と思うことなかれ。
実は、先に掲載・・・しようと思いながら後回しにしたもの含め、同じフォンテーヌ通りのお家や先に紹介したものよりも、こちらの方が建築年が古いんです。
1894から1898年築。

よくよく見ると、ガウディもニンマリしそうなデザインが施されているんですよ。
それら後日掲載します。

今でこそギマールの代表作の一つとして大事にされているこのLe Castel Beranger(ル・キャステル・ベロンジェ):ベランジェ邸、建築当時は「デロンジェ(Deranger、通常は「邪魔する」だけれど過去分詞だと頭がおかしいという意味もある語)」なんてバッシングを受けたとか。

見所たっぷりの「ベランジェ邸」、今後数日続きます。

dimanche 4 avril 2010

パリのアール・ヌヴォー:その6

ブログお引っ越し(こちらへね)前から続けている、パリのアールヌヴォー時代の建築家「エクトール・ギマール」作品巡りの続き。

こちらは「Tremois トゥレモワ」と呼ばれる現在アパルトマンとして使われている建物です。
住所は、11 rue François Milet パリ16区。

前回掲載のHotel Mezzaraのあるフォンテーヌ通りrue la Fontaineを番号の若い側へ歩いてすぐの信号がある十字路を右折しすぐ右手になります。
前に見たお家から徒歩3分足らず。

年代を無視して近い順に訪れているので時間経過がぴんと来ないかもしれませんが、こちらの方が先に建てられています。

1909年築。

こうして見ると、そうと知らずに通りかかったら、メトロの入り口をデザインした人物によるものとは即座に思いつく人はかなり少ないんじゃなかろうかという、パリ市内、殊にこの辺りにはありがちなお家。

しかしよく見てみると、窓の格子は単純に四角いガラスの組み合わせでなく、控えめながらも時代背景を感じなくもない。


あまり大きくない道なので、遠景をとらえるのが難しいのが難。


こちらも署名はきれいに残っています。


まさか修復後じゃあるまいか? という気もしなくもないけど。
否、外装は確実に修復されているに違いない。
大々的にはなされていなかったとしても、石磨きはされている筈。
さもなくばパリの家のこと、かなり黒くなっていることでしょう。


背丈の低い家ばかりだったトゥールに比べて、パリのお家って高さがあるから嬉しい、と、見上げてエキサイトする私。
ほら、ナントカと煙は高いところが好きって言うでショ・・・

お隣は、ちょっと前の田舎の駅舎のような建物。

今は何なんでしょうね、見てくるのを忘れました。


さて、わき道に引っ込んで寄り道しましたが、フォンテーヌ通りに戻って、更に番号が若い側へ歩くと、まだいくつかギマール作品が見られるので、散策は続きます。

続きは次回に。

Premier pas

これまで利用していたブログスペースがいっぱいになってしまい、削除するのも手間なので、別途こちらにて継続しようかと模索中です。

日本語設定ができるだろうと思ったのに、まだその方法が見つからず・・・
上手くいったらテーマ別に1つずつ分けて複数のブログをリンクさせようか? などと構想ばかりで手が追いつかず。

ひとまずこちら、テストアップデート。


上はパリ、モンマルトルの丘の高台より。
延々続く屋根それぞれに、おびただしい数の煙突が並ぶ、私にとってはとてもパリらしい眺め。